東京都渋谷区などの都心では、地方よりも平均的坪単価が高く、賃貸オフィスを利用するためのコストも高額になる傾向にあります。
しかし、事務所を新設、移転するにあたっては、投じた費用を上回るメリットを得ることが重要なポイントとなるため、コストが高額であってもメリットが大きい物件であれば利益を得ることができます。
賃貸事務所の物件を選定するに際しては、物件の所在するエリア以外の条件にも気を配る必要があります。
例えば、来客や社員の出入りが多いオフィスの場合、事務所にアクセスする際の利便性もチェックポイントの一つになります。
具体的には、階数やエレベーターの有無、収容定員、機数などを確認しておくと後からトラブルになりません。
さらに、賃料が地域の相場よりも安い物件を選択すれば、コストを低く抑えることができますが、費用だけに気を取られて物件選びをするのは危険です。
特に、相場を大幅に下回る賃料が設定されている場合は、何らかの落とし穴がある場合が多いので注意する必要があります。
後悔しないように、賃料が安くなっている理由にも気を配ることが大切です。
賃料の金額設定には立地条件や築年数などが関係してくるので、気になることがある場合は不動産業者などに問い合わせてみるのもおすすめです。
東京都心部のオフィスビルの空室率は、低下傾向にあり、2014年9月末には5年7ヶ月振りに5%台となりました。
東京都心5区の千代田、中央、港、新宿、渋谷区を個別に見ると、中でも、渋谷区のオフィス空室率が他と比べて圧倒的に低くなっています。
2012年にオープンした渋谷ヒカリエは、ここ最近では珍しく、開業前にテナントの入居率が100%を達成したことでも注目を集めました。
しかし、実は渋谷駅周辺は、大規模オフィスビルの供給が少ないエリアです。
10年程前は、渋谷インフォスタワー、マークシティ、セルリアンタワーと相次いで高層オフィスビルが建設され、IT企業を中心に入居が続いていましたが、ITバブルが破綻したことも関係し、ヒカリエ竣工までの10年間、大規模なオフィスビルの建設はされませんでした。
こうした事情も渋谷区の空室率が他区と比べて低いことと関係がありそうです。

渋谷区マンション一覧